はじめに
2026年5月下旬、大横川親水公園を訪れた目的の一つが、本所七不思議をモチーフにしたレリーフを見ることでした。
しかし、事前に場所を調べて向かったにもかかわらず、一度目の訪問では見つけることができませんでした。数十分探しましたが、結局発見できず。
そして後日、再び大横川親水公園を訪れ、公園全体を歩きながら探索した結果、ようやく本所七不思議のレリーフを見つけることができました。
このレリーフは、場所を知らないと意外と見逃してしまう、あるいは広い公園の中で一から探すとなるとかなり効率が悪くなるスポットです。
この記事では、筆者が実際にレリーフを発見するまでの流れと、正確な場所、現地で感じたことを紹介します。
大横川親水公園の本所七不思議レリーフとは

大横川親水公園には、本所七不思議をモチーフにした大型のモザイク風レリーフが設置されています。
七不思議それぞれを描いた横長のパネルが7面並んでおり、壁一面に広がる迫力ある造りです。1面1面が、スマートフォンを横向きにしてようやく全体が収まるほどの大きさでした。
全体は赤茶色系で、瓦のような質感が特徴。表面には経年によるひび割れも見られます。
パラノマサイトの題材にもなった本所七不思議を、まとめて楽しめる貴重なスポットといえるでしょう。
【注意】最初に行くとほぼ迷うポイント(筆者の失敗)
ネット情報の罠「ここにあるはず」が違う
初めて訪れたとき、筆者は事前に「大横川親水公園 すみだむかしばなし・本所七不思議・モザイクパネル」という情報を調べ、東京都墨田区本所4丁目10付近を目指して向かいました。
「場所は分かっているから、すぐ見つかるだろう」
そう思って公園を北上しつつ、事前調査の場所は公園の外にあったため、公園の外を歩き回り、周辺の路地を探索しましたが、いくら探してもレリーフが見つかりません。途中で座り込んで地図を確認しながら、途方に暮れてしまいました。
事前に場所を調べてから行ったにもかかわらず見つからない……。私と同じように迷う人は少なくないのではないかと思います。
正しい場所(結論)
本所七不思議のレリーフは、Googleマップでは「本所七不思議 彫り物」として登録されています。
場所は東京都墨田区本所4丁目8-9付近。大横川親水公園の中央付近からやや北寄りにあります。
「4丁目10」という情報を信じると、私のように、見当違いの場所に行ってしまう可能性があります。
実際筆者は、後日再び訪れて、公園を端から端まで歩くつもりで探索した結果、ようやくレリーフを発見することができました。
2回目でようやく発見した流れ(リアル時系列)
再訪(9:44〜)

一度目の訪問で見つけられなかったため、数日後に大横川親水公園を再訪しました。
今度は「特定の場所を探す」のではなく、最初から公園全体を端から端まで歩くつもりで、探索を開始。
南端から入り、北へ向かってゆっくり進みながら、「絶対に見逃さない」という意識で周囲を確認していきました。
前回の経験もあり、「どこかにあるはず」と信じながら、一つひとつの景色を見逃さないように歩いていました。
発見(10:14)
探索を始めて約30分。
ついに、本所七不思議のレリーフを発見しました。
その瞬間の感想は、
「ネットで見たあのレリーフが、そのまま目の前に現れた」
というものでした。
何度も写真で見ていた絵柄が突然現れたことで、「やっと見つけた」という達成感と安心感を同時に覚えました。
気づいた決定的ポイント
実際に見つけて分かったのは、レリーフには「ここが目的地です」と分かるような大きな目印がないことです。
看板や派手な装飾があるわけではなく、歩いている途中で見覚えのある絵が突然現れるような感覚でした。
逆に言えば、本所七不思議のレリーフを知らない人なら、そのまま通り過ぎてしまう可能性も十分あります。
「探している人にだけ見つかる」
レリーフは大きいにも関わらず、そんな隠れた聖地らしさを感じる場所でした。
周囲の様子
訪れた時間帯に、聖地巡礼をしている人の姿は見当たりませんでした。
園内にいたのは、散歩を楽しむ人や犬の散歩をしている人たちが数人だけ。
観光地らしい賑わいはなく、静かで落ち着いた空気が流れていました。
生活の中に溶け込んだ親水公園の一角に、ひっそりと本所七不思議のレリーフが残されている。そんな穏やかな雰囲気も、このスポットの魅力だと感じました。
アクセスと実際の距離感
大横川親水公園の最寄りは錦糸町駅で、徒歩約17分です。
公園には複数の入口があり、どこからでも入れます。本所七不思議レリーフを目的に訪れるなら、公園の中に複数かかっている橋のうち、最もレリーフに近い横川橋の付近にある歩道から公園に入ることができます。
本所七不思議レリーフ一覧
ここでは、大横川親水公園に設置されている7つのレリーフを紹介します。
送り拍子木

人物とお化けのようなものが描かれており、七不思議らしい不気味な雰囲気が感じられるレリーフです。
赤茶色のタイルによる独特の質感も印象的で、本所七不思議の世界観を象徴する一枚だと感じました。
足洗い屋敷

大きな足と、それに驚く家人たちの姿が描かれており、怪異の場面が印象的に表現されています。
昔話の一場面を切り取ったような構図で、思わず見入ってしまいました。
あかりなしそば

灯りのつかないそば屋の行燈に恐れ慄く人々の姿が描かれており、人々の驚きが伝わってくる、ダイナミックな絵です。
「明かりのつかないそば屋」をモノクロのイラストで表現する困難さを考えると、レリーフ制作の中で一番頭を悩ませた物語なのではないかと思いました。
狸ばやし

狸に化かされて、夜な夜な野原に繰り出ししまう様子が描かれたレリーフです。
可愛らしい狸が数匹いて、七不思議の中では比較的明るい印象があり、見ていて癒やされる一枚でした。
送りちょうちん

いつまで経っても追いつけない、提灯の灯りを描いています。
提灯を持つ女性の姿が、どこか余裕を感じさせて、雰囲気があります。
片葉の葦

とあるものを振りかざす男性と、倒れゆく女性が描かれています。
公共の絵にするのは憚られる、恐ろしい一枚です。
置いてけ堀

水辺で幽霊と対峙する人々が描かれており、本所七不思議の中でも特に有名な「置いてけ堀」を表現しています。
細かいタイルで構成された絵は迫力があり、近くで見ると一つ一つの質感も楽しめました。
法恩寺橋・撞木橋跡・南割下水の案内板について(寄り道スポット)
法恩寺橋

法恩寺橋は、公園内にある一般的な橋です。
「本所七不思議」の一つである「送り提灯(おくりちょうちん)」の発生地です。
撞木橋跡


現在、撞木橋そのものは撤去されており、現地には小さな鐘と案内板が残されています。
本所七不思議レリーフの場所とは関係ありませんが、散策の途中で立ち寄ることができます。こちらは公園の南端にあり、「公園を端から端まで歩く」という覚悟を持った人間しか見つけられないほど、さりげなく存在していました。
南割下水(本所割下水)案内パネル

レリーフを探している途中、親水公園から1分の場所にて、南割下水(本所割下水)の説明パネルを見つけました。
1862年の本所絵図や「あかりなしそば」の解説があり、本所七不思議の時代背景を知ることができます。
「本所七不思議」ゆかりの地として、こちらも見ておきたいスポットです。
レリーフ探索をおすすめできる人
本所七不思議レリーフの探索は、次のような人におすすめです。
- 体力に余裕があり、のんびり散策を楽しめる人
- 大横川親水公園をじっくり歩いてみたい人
- パラノマサイトの聖地の一つである法恩寺橋にも立ち寄りたい人
大横川親水公園は南北に長く、歩いているうちにさまざまな景色に出会えるため、「探す過程」も含めて楽しめるスポットでした。
まとめ
大横川親水公園の本所七不思議レリーフは、「知っていれば簡単、知らないと迷う」タイプの聖地です。
一部のネット情報だけを頼りにすると場所を誤認しやすく、筆者も一度目の訪問では発見できませんでした。
しかし、公園全体を歩くつもりで探せば、きっと本所七不思議の世界に出会えるはずです。
また、大横川親水公園自体もスカイツリーを眺めながら散策できる穏やかな場所で、聖地巡礼だけでなく公園散歩も楽しめるスポットだと感じました。


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